関戸久妙 半生記
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4.身延山での修行 |
2.次々とあらわれた神仏のメッセージ
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ある時、仏壇にむかって祈っておりますと、声が聞こえます。 「私は木花開耶姫、神の使者。お前が、一所懸命に信仰する気持ちが嬉しいから、願いをかなえてやる。これからも、一所懸命に信仰しなさい」 はっきりとした声で、三度、聞こえました。 「私のいのちは、木花開耶姫に差し上げます。どのようにでも、お使い下さい」 と、申し上げていました。
そして、忘れることのできない日がやってきます。 「日蓮じゃ」と、一言。 それは、とても厳しいお声がしました。 「どうぞ、お許し下さい。このいちのは、木花開耶姫に差し上げております」 と必死で申し上げましたが、お声は、なおも 「日蓮じゃ」 と厳しく聞こえてまいります。 「それでよろしい」 と、おっしゃいました。 この一言によって、私は、はっと気づいて日蓮宗に帰依することになりました。
また、ある時、いつものように、皆でお題目を唱えておりますと、突然、気の遠くなるような神々しさにつつまれ、 「私は天照大神である。今の世は、神も仏もないというような者が多くて困る。皆に、神も仏もあるということを知らせるように」 とのお告げをいただきました。 |